atsukanrockのブログ

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JsDoc ToolkitでJavaScriptのコメントからドキュメントを生成する

はじめに

JavaScriptのコメントからドキュメントを生成するツールには、以下のようなものがある。

名称 概要 記述言語
YUI Doc YAHOO! UI Libraryのドキュメント生成に使用 python
JSDoc 元祖?javadocに類似したタグでコメント記述 perl
JsDoc Toolkit JSDocの後継 java

本エントリでは、このうちJsDoc Toolkitの使用法を紹介する*1。より詳細な解説は、JsDoc Toolkit メモを参照されたい(リンク先ではJRE 5.0での実行方法を解説している)。
なお、JSDocのサイトを久しぶりに訪れて気付いたが、JSDocはJsDoc Toolkitを後継とし、開発をストップしたようだ(以下引用)。

NOTE: This project is no longer actively developed, as it has been superseded by JsDoc Toolkit.

概要

JavaScriptのコメントからドキュメントを生成するツールである。ツール自体はJavaで記述されており、javadocに類似した形式でコメントを記述できる。
ちなみに、生成されたドキュメントはIE 6.0ではうまく表示されない(Firefox 3.0.7、Safari 3.1、Opera 9.6.4だとうまく表示される)。何とも割り切ったツールである。

動作環境

このツールは、Java上でJavaScriptを動作させる「Rhino」を使用している。なので、JRE 6.0以上だとライブラリ追加なしで動作するが、JRE 5.0以下だとRhinoの追加インストール、および実行時のクラスパス指定が必要である。

インストール

ダウンロードページで最新版をダウンロードし、適当なディレクトリに解凍する。

実行

コマンドラインで、以下のように実行する(以下はWindowsJRE 6.0の例)。なお、カレントディレクトリはjsrun.jarがあるディレクトリに移動しているものとする。

java -jar jsrun.jar app/run.js -d=../docs/hoge/ -r -t=templates/jsdoc "..\src\hoge\hoge.js"

上記で指定しているオプションは、以下のとおり*2

-d
ドキュメントを出力するディレクト
-r
入力ディレクトリから再帰的にサブディレクトリを処理する場合に指定
-t
テンプレートのディレクトリ。指定必須

基本的には、この程度のオプションを指定すればうまく動作する。

*1:YUI Docにも興味があるが、インストールからつまずいてしまった…

*2:ここでは詳細を省いていることに注意